一昨年の秋に自転車を夫に勧められて買ったものの、自宅の周りでは、車道を走るのは怖いし、かといって歩道を走るのも人とぶつかりそうで厄介に思っていた。
車があれば郊外まで自転車を積み、広い道で走ることもできるが、車はない。
あるとき図書館で「ドイツ自転車旅行を楽しむ」という本を借り、これだ!と思った。
この本によれば、ドイツは自転車道が整備され、ベット&バイクという自転車旅行者用の宿が各街にあり、人々も優しく非常によいということだ。
5月は季節もよいということで、GWはドイツ自転車旅行と決まった。
初日
フランクフルト空港駅からICE(特急列車)に乗り込む。
ICE以外は自転車はそのまま乗せられるが、ICEは輪行袋に入れる必要がある。
20時過ぎ、ウェーザー川自転車道の始点となるハン・ミュンデン駅に到着。
まだ明るい。
この時期、日の出が早く日の入りが遅いことが、今回非常に助かった。
もしも秋だったら、早く次の街に入って宿を確保しなければ、という焦りが増大しただろう。
ハン・ミュンデンは森の甘い香りがする。
信州に似ているけれども、より甘く濃い感じ。
深呼吸をして空気を体中に送り込むと細胞がピチピチ生まれ変わるかもしれないと感じる。
鳥の鳴き声も美しく響き渡っている。
JRのホームでよくスピーカーから聞こえてくるけど、まさか同じことやっていないだろうか、と疑ってしまう。
ホームから自転車用のスロープで駅の外に行ける。
完全なバリアフリーだ。
ホテルにチェックインし、食事をしに出かけるが、空いているところはバーくらいしかない。
つまみか何かでも良いかと思い、入ってみるとマスターと地元のおじさん2人が楽しそうに立ち飲みしている。
食事は無いのか、と聞くと、一時間遅すぎる、今はビジネスミーティングの時間だ、と言われた。
どう見てもビジネスミーティングには見えないけれど。
夫だけピルスナーを注文し、おじさんたちとカタコトの英語で会話した。
本で読んだ通り、皆とても親切だ。
去年行った個人主義の国フランスとは違う。
期待が膨らむ。
2009年8月16日日曜日
ドイツ自転車旅行 初日
ラベル: 2009ドイツ自転車旅行
登録:
コメント (Atom)